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保育園の先生にはいろんな雇用形態がある
保育園でご勤務されている先生ならご存知と思いますが、保育園の先生は働く前に園と契約書を交わした上、保育園でお仕事をされています。早朝1番に保育園に子どもを預けに来られる保護者の方は、お迎えに来る時間にはもう朝の先生は退勤しているということが多いのです。
※保育園の種類にもよりますが開園時間を11時間又は13時間と設定している保育園が多いため開園時間が長いのです。
そこで活躍するのが非常勤であるパートの先生(時間給で働いているアルバイトスタッフ)です。
保育園で働く場合はこの4つ
- 正職員(常勤)・・・1日8時間勤務の1時間休憩の月給制が多い。管理職は年俸制もある。
- パート(非常勤)・・・1日2時間~8時間の間で園と雇用契約を交わし時間給となる。受け入れの早朝や、お迎え時の夕方のみの先生もいる。
- 派遣・・・派遣会社と園が契約を交わした上で保育園で勤める。年契約や月契約となり比較的時給は高め。
- 業務委託・・・個人事業主である保育士や会社と直接契約を結び保育園で勤める。通常の保育士では極めて少ないが、園内研修やイベント時のスポット的な感じが多い。
多くの保育園の先生がパート非常勤を選ぶ理由
最近では男性保育士も増えてきましたが、依然として女性割合が圧倒的に多い職種です。
ご結婚し子供を授かると、育児の合間に収入を得るためパートでもしようと考える方が多いためです。
また、自分の子供を認可保育園に通わせるためには役所から保育認定をうける必要性があり、認定を受けるためには保育の必要性が必要となってきます。
当園で働くパート保育士さんから実際に聞いてみた理由
パート保育士Aさん
子どもが学校に行っている時間の9時~15時までパートとして働き夕飯作りまでに家に帰りたいから
パート保育士Bさん
子どもを保育園に預けるために役所からの保育認定を受けるための雇用証明書が欲しいから
パート保育士Cさん
本業のパートの勤務時間が短く副業として少しでも稼ぎたいから
パート保育士Dさん
子どもの高校授業料の問題で所得制限があるから
パート保育士のココがいい!
- シフトの希望休みを出せる(プライベートの充実と所得の調整)
- 子どもの急な病気の時に気軽に休みやすい(育児の世話)
- 自分の空いてるスキマ時間にだけ働ける(家事と仕事の両立)
- 正社員の副業はNGだけれども、パートなら副業もOKだから(副業選択)
- パート保育士でも有給がもらえる(所定労働日数に応じた法定有給付与)※1
- 所得税0円(扶養内年収103万円の壁)、厚生年金・健康保険料の納付免除(扶養内年収130万円の壁)により給料からの控除が少なく手取り額が確保しやすい※2
※1パート保育士の場合、雇用契約書に記載の週所定労働日数もしくは、所定労働日数の記載が無い場合は半年間の勤務実績日数×2で1年間の所定労働日数を計算します。詳しくはこちらでご確認ください。
※2週所定労働時間が20時間以上の場合は雇用保険に加入しなければなりません。雇用保険はその月の給与総支給額×数%で計算されるためそこまで多い負担にはなりません(数百円程度)。
【※重要※】2022年10月~の法改正によりパートでも社会保険を天引きされる可能性あり
国の施策により、年々保育園の数は増えてきています。また、企業主導型保育園の普及により保育士資格保有者の需要は益々増え近隣保育園での保育士の奪い合いも数多くあるのが現実です。
2022年10月より、パート非常勤で働いていらっしゃる先生方の働き方が変わるかもしれません。詳細は以下の通りです。
注意ポイント!
【※重要※】扶養内パートで手取り額を増やすならココがポイント
5園程度の園運営をしている規模の会社に転職をする
扶養内パート勤務で手取り額重視!求人保育園の選び方3選!(方法)
今後、パートの先生の働き方と保育園はどう変わっていくのか?
今現在ご勤務されている保育園でパートとしてそのまま働く場合や、パートとしての求人を探されている方は2022年10月の法改正でどのように変わっていくのでしょうか?
下記のように変化していくと私は考えております。
法改正後の保育園とパートの働き方の変化
- 保育園は賃金月額8.8万円を超えないようパート職員を増やす➡1人のパートの働く時間もしくはシフトが減る可能性がある。子どもが少ない時は退勤もしくは欠勤となる可能性もある。【パート収入の減収につながる可能性あり】
- 保育園は11月~12月にかけて年末調整のためパート職員のシフトを減らし正職員の残業が増える可能性がある。
- 何十園も運営している会社のパート職員が社会保険の強制加入を避けるため退職し、小さな規模の保育運営会社へ転職する可能性がある。